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抜歯・非抜歯について

「矯正治療は歯を抜かなければできませんか?」 これは、みなさんからいただく中でも、もっとも切実なご質問のひとつです。 歯を抜くのは誰でもこわいものですし、一度抜いた歯は二度と生えてきません。 つくば毛利矯正歯科でも、抜歯については慎重に検討したうえで、治療の計画を作成しています。

なぜ抜歯を行うのか?

顎[あご]に比べて歯が大きすぎる場合、歯のならびが窮屈になり、でこぼこなどの不正歯列が生じます。


抜歯を行うことで、歯が並ぶための充分なスペースが確保されます。


矯正治療による歯の移動を終えた状態。ゆとりのあるスペースに歯が並んでいるため、治療後の安定性(後戻りのしにくさ)も良好です。

不正咬合は、歯の1本1本が大きすぎて、あごの骨のスペースの中にうまく並びきれないことが原因とされています。
たとえば、あなたの歯が1本につき1mmずつ大きかったとすると、全体(14本)で14mm、ほぼ歯2本分のスペースが足りないことになります。十分なスペースが確保できない場合、歯の並びが窮屈になり、でこぼこなどが生じてきます。(このこと自体は、からだが噛み合わせのバランスを取ろうとして生じた、ごく自然な現象です。しかし、歯の健康上の理由や「見た目」の問題から、矯正治療の必要性が生じます)

矯正治療で抜歯を行うのは、歯が無理なく並ぶために必要なスペースを、お口の中に確保する必要があるからです。

抜歯するケース・しないケース

欧米諸国に比べ、日本は抜歯治療の割合が高い、という特徴があります。大学病院の矯正歯科を対象に、抜歯治療の割合を調査した結果では、欧米の28%(1993)※1 に対し、日本は65.4%(1987-1991)と、2倍以上の高い割合であることが報告されています。このように、抜歯治療の割合か極端に違うのは、欧米人と日本人の顔かたちの違いに原因があります。
日本人の顔は、欧米人に比べてあごの奥行きが狭く、また口元が突出しているという特徴があるため、歯を移動するためのスペースが不足しがちです。そのため、抜歯を必要とするケースがどうしても多くなってしまうのです。

※1 Proffit WR:  Angle Orthod 64,404-14,1994.
※2 戒田清和 他: 日矯歯誌 57,103-106,1998.

矯正治療で抜歯が必要となるケースは、大きく3通りに分けられます。

また、無理に非抜歯で矯正治療を行うと、口元が突き出てしまい、見た目に不利が生じたり、お口が閉じにくくなったりする場合があります。(もちろん、個別に検査をしてみない限り、断定的なことは申し上げられませんが)

もし、矯正治療の目的が「歯並びをきれいする」ことだけならば、非抜歯で治療ができるケースはずっと多くなるでしょう。しかし、噛み合わせをよくする・お口の閉じにくさを取り除く、などの健康面での配慮、また調和のとれた口元といった外見上の問題までトータルに考えた場合には、抜歯が避けて通れないケースがあることも確かです。

基本的には、抜歯を行っても、行わなくても、治療自体は可能です。つくば毛利矯正歯科では、まず抜歯をしない場合・した場合両方の治療結果を予想して、どちらが無理のない治療であるか、どちらが患者さんの希望に合っているかを、医師が判断します。そのうえで、患者さんとよく話し合い、治療方針を決めるようにしています。

ただし、抜歯した場合としない場合とでは、最終的な治療の到達点は、おのずから異なってきます。加えて、治療後の安定性(いわゆる「後戻り」のしにくさ)は、やはり抜歯を行ったほうが良好です。

非抜歯治療⇒そのまま非抜歯で治療を終えた治療例

非抜歯治療⇒抜歯治療に移行した治療例

つくば毛利矯正歯科の抜歯に対する考え方

つくば毛利矯正歯科 

院長 毛利 環

抜歯を行うことは、患者さんはもちろん、医師にとっても、決して楽しいことではありません。
私事ですが、私の中学生の娘も、先日、抜歯を含む矯正治療を始めました。自分の娘ということで、抜歯も私が行いましたが、ふだん抜歯を依頼している一般歯科の先生方のお気持ちを、改めて考えさせられました。

いまは、すべての患者さんに非抜歯で治療を行う医院もあると聞いています。非抜歯の治療が患者さんに好まれる理由もわかります。 しかし、抜歯の問題だけに目を奪われていては、なぜ矯正治療をするのかを見失うことになりかねません。抜歯をする・しないは、あくまで患者さんにとって最も適切な治療はどのようなものか、という観点から導かれてくるべきものだからです。抜歯と非抜歯では、治療結果が異なります。そして医師は、そのことをきちんと患者さんに説明する義務があると思います。

つくば毛利矯正歯科では、抜歯の場合・非抜歯の場合それぞれのメリット・デメリットをきちんと患者さんにお伝えし、よく話し合ったうえで、治療方針を決めるようにしています。抜歯・非抜歯の問題だけを取り出すのではなく、治療の効果全体をトータルにとらえ、患者さんのご要望も十分におうかがいしたうえで、最善の治療とは何かを、患者さんと一緒に考えていけたらと思っています。

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つくば毛利矯正歯科

茨城県つくば市春日2-2-7

 

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